鞆の浦の睦子さんの「コチの煮付け」

 「これがコチで、こっちはギギ」。鞆の浦はジブリ映画の舞台となった土地だと聞いていたから、魚の名前を聞く度に、登場人物にいたかなと考えてしまう。おもては、車2台がすれ違うのがやっとな狭い道がくねくねと続く小道ワンダーランド。港からは穏やかな潮風が吹いていて、街並みは江戸時代から続く美しい世界。福山からバスで30分ほどのこの鞆の浦の町には、「旅で会えたら」と旅人たちが思う、のんびりとした地元の空気が流れている。

どうにも狭くて、ちょっと不便そうで、それでも地元の人たちに愛されている通り(それでもこれ県道なんだって)をてくてく歩いていると、江戸時代から続くという『澤村船具店』さんの蔀戸(しみど)が開いていた。新旧入り混じる美しい船具をのぞいていると ........<noteで読む>